(写真:ベーネベーネ<薔薇>を世界中の言語で表現 )
薔薇と人間の関係は紀元前5000年ころ、メソポタミア文明に始まったといわれています。
21世紀の今日まで、実に7000年の間、一度も途切れることなく、人間と薔薇の深い関係は続いています。
メソポタミア文明はシュメール人が作り上げ、アッカド人によって統一国家となり、バビロニア王国へと続きます。
(写真:ルーブル美術館所蔵 花の香りを嗅ぐ女神)
La storia delle rose薔薇物語 7000年の恋:<薔薇は永遠の命>と記載された 紀元前2000年に描かれた叙事詩
バビロニアのメソポタミア統一を背景として語られた逸話、ギルガメッシュ叙事詩の中で登場する女神イシュタル。
バビロニアの代表的女神イシュタル。
イシュタルは、シュメールでは、イナンナ<天の女主人>と呼ばれ、カナンのアステルテ(地中海世界各地で広く崇められたセム系の豊穣多産の女神)、東地中海の女神アルテミス、ギリシャのアプロディーテ、ローマのヴィーナスに相当し、愛と豊穣、天体(金星)の神でもあります。
上の写真は、シュメール人が発明した楔形文字を刻んだ粘土板の中の1枚。
そこには、<薔薇は永遠の命>と記されています。
ギルガメッシュを誘惑する官能的な女神、おそらくイシュタルではないかといわれている女神の像が、パリのルーブル美術館に所蔵されています。
その右手には一輪の花を持ち、恭しく左手を添えています。
その花は薔薇だといわれています。
La storia delle rose薔薇物語 7000年の恋:彩色された絵画として描かれた最古の薔薇
彩色された絵画としてバラが描かれた最古のものは、紀元前1600~前1450年ごろまで栄えたミノア文明の遺跡、クレタ島のクノッソス遺跡の壁画であるといわれています。
その壁画は見事なフレスコ画によって装飾され、バラは青い鳥を描いた幾つかの花々とともに描かれています。
第2章:紀元前5000年 薔薇と人間の関係が始まる
第3章:紀元前431年 愛の女神アプロディーテに捧げられた薔薇
第5章:紀元前69年クレオパトラが出会った薔薇
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