私は、この日を心底、心待ちにしていました。
10年目を迎えるベーネベーネ。
日本の技術に支えられ、繊細でデリケートなオリジナルジュエリーを創り続けてきました。
そして出会ったフィレンチェの伝統技術と魂。
廣川さんは、日本人でありながら、フィレンチェの工房でフィレンチェに脈々と伝わる技術を学び、フィレンチェでジュエリーを製作する。
今回、銀座サロンでご紹介させていただくのは100点。
この作品を、間近で、手にとって、この数をじっくりとご覧いただける機会など今までなかったし、これだけの数の作品があるからこそ、フィレンチェの空気感、世界観がしっかりと感じられる。
1ピース、1ピースが単独に存在するのではなく、集まることで圧倒的な美の空間に足を踏み込むことができる。
まさにフィレンチェそのものの持つ歴史と空気を手にすることのできるジュエリーなのです。
今回の100点は、全てフィレンチェ彫という伝統技法が使われています。
【ニード ディ アーぺ】
これは日本で言う透かし彫り。
すかし模様は直線に彫られるのではなく、ジュエリーの表面は細く、下部に向かって広がるように彫られている。
そのため、繊細さと力強さの共存する細工が完成します。
【ロザンギーナ】
これは、蜂の巣のような形状に彫りこむ技法。
このセンターにダイヤモンドやカラーストーンをセットすることで、まるで鏡でストーンを囲むように艶やかに、華やかな輝きを作り出します。
【シンデリーゲ】
これはベーネでも人気のテクスチャー、ヘアライン。
けれど、フィレンチェのヘアラインは一方方向に細かくまっすぐに引かれる。
この彫により、平面な地金が細かく、艶やかに、エッジの効いた光を放ちながら繊細な空気感を持ちます。
【フロレアーレ 唐草模様】
やわらかい曲線の連続で唐草模様を立体的に彫っていく技法。
日本の彫と違うのは、この曲線が鋭角で彫られているのではなく、やわらかいカーブを持った曲線で出来上がっていること。
なんともおおらかで豊か。
この4つの彫の技術は、長い年月、一度も絶えることなく、フィレンチェの職人により受け継がれ、現在に至ります。
1900年初頭、フィレンツェ、ポンテベッキオでスタートした伝統彫金工房。
教会の聖杯、門などに多くの芸術作品を残し、由緒ある宝飾店の重要なジュエリーの製作を手がけてきたキッレーリ。
ここから、フィレンチェの伝統技術を継承し続ける数少ない職人であるレオナルド、廣川真紀子の二人による、真の美を追求する古典と新しい時代を持つノイジョイエッリ ジュエリーが誕生。
確かな技術で、<世界に1つだけのもの.ユニークピーシズ>を生み出し続けています。
わずか数センチの世界の中に凝縮された世紀を超える芸術美。
本物の凄みに触れながら、日本では作ることのできない感性の表現に、是非、触れてください。
心よりお待ちしています。 (ベーネ銀座サロンオーナー 内藤)
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