【バイヤー:ふじもと】
琥珀に続き、ちょっとおしゃれ度高い素材なのですが、
ダイヤや真珠、といういわば王道のジュエリーではなくて人とは違う洗練度を持つ素材。
イタリアのジュエリー展示会に行くとよく見かけるマダムは
シンプルなワンピースに日に焼けた素肌と大きなカメオだけをトッピングして
それはそれはかっこいいんです。
日本人は中肉中背なので、あまり大きなものはバランス的に難しいと思うのですが
さりげなくカメオをされている女性を見ると
「おしゃれ上級者だな」なんて思ってしまいます。
今回、ご用意したカメオは、
世界的なカメオの生産地トーレ・デル・グレコという南イタリアの町で彫刻されたものです。
しかも、デザイナーの絵を基に、職人さんを指名して彫っていただいたものです。
カメオというのは、ジュエリー素材、というよりもむしろ彫刻物。
だから、「僕は、薔薇が得意なんですよ」「僕のは女性がモチーフ」っていう感じで
みな得意分野が決まっているんです。
だから、今回は作品をたくさん見せて頂いて、デザイナーのイメージに近い職人さんを選ぶ、
というのがファーストステップ。
ひとくちに「薔薇」といっても、色々あるんですよ~~形とか立体感とか大きさとか
いつものバイイングと全然違って、とっても新鮮。
最終的に立体的な薔薇が得意なフルリオさんと、
植物モチーフが得意なグロッタさんという職人さんにお願いしてます。
サプライヤーに言わせれば、どんなモチーフでも得意っていうプロはいなくて、
(修行中の職人さんは、どんなモチーフでも彫るそうですが)
やはり得意とするモチーフがある、とのこと。
そして
巨匠と呼ばれる第一人者のカメオは、
それこそ目が飛び出るほどの素晴らしさ&お値段・・・
なので、パッと見て印象のよいもの 、
彫りがよい職人さんを探してくることが素敵なものを手に入れるコツです。
とはいえ、彼らはイタリア人。
日本人とは几帳面さのレベルが桁違いに違う(?)ので、
気が抜けないのも事実。
過去の苦い経験では、
楽器を奏でる天使をお願いしたことがあって、
5枚上がってきたものを見ると1枚だけ
「向きが違~~う!!」
ってものがあって・・・
イタリアでカメオを彫ること、この1ヶ月はハラハラしどうし。
途中で見られないしね(笑)
実物を見て買えるバイイングのほうが、やっぱりいいかな。
って思ってしまうのは私が小心者のせい!?
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