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2024.06.11
ブラジル産アレキサンドライトの逸品 深い蒼緑のボディーカラーから劇的にカラーチェンジ
# イベント情報宝石の基礎知識
希少石アレキサンドライトはクリソベリルという宝石の一種です。
1830年にロシアでエメラルドを採掘していた鉱夫によって発見された緑色から赤色へ変色する珍しい宝石アレキサンドライト。
発見された日が、ロマノフ王朝ロシアの皇太子アレクサンドル二世の誕生日であったことから宮廷に献上され、アレキサンドライトという名がつけられました。
アレキサンドライトは自然光では青緑、白熱光の下では、赤紫へと変わるカラーチェンジが特徴です。このカラーチェンジがあるクリソベリルだけを区別してアレキサンドライトと呼びます。
一般に流通しているアレキサンドライトのほとんどが1ct未満のもので、1ct以上のものは大粒とされます。
3ct以上のものはほとんど目にすることがありません。
アレキサンドライトの多色性は、カット職人にとっては大きな課題です。
カット職人は、アレキサンドライトを成形加工する際に、クラウンを通して色の変化が最も大きく見えるような方向でカットします。
仕上がった石が帯紫赤色と緑色の両方の多色性の色をフェースアップで示すように、原石の方向を決めるのはとても重要な事です。
1987年にブラジルのミナス・ジェイラス州のヘマチタ(Hematita)で品質の良い、ロシア産並みの青色の強いアレキサンドライトが大量に発見され、世界と日本のマーケットに素晴らしいものが提供されました。
ブラジル産アレキサンドライトのもう一つの特徴は、透明度が世界のどの産地よりも高く、はっきりとした色の変化を示すことです。近年、産出量は激減し、上質の原石の産出は非常に限られています。
45年前、ベーネ会長水村が20歳の時、初めて手にしたアレキサンドライトは1979年のアメリカ ツーソンフェアでした。
昼間の太陽光の下で見せた深く蒼い緑。
周りが暗いスポットライトの下で見せた赤紫への劇的なカラーチェンジ。
最近では、緑から赤紫にからあーチェンジするピースがほとんど。
この話を繰り返し聞かされていた私は、深い蒼緑をボディカラーを持つ、劇的に赤紫にカラーチェンジするブラジル産の最上質アレキサンドライトとの出会いを待ちあぐねていました。
そして、とうとう出会えた2ピース。
最上質のブラジル産アレキサンドライトの条件をハイスペックで満たし、さらに強い蛍光を持つ2ピース。
まさに神様のいたずら。
(ベーネ銀座サロン 内藤)
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