私自身、年齢を重ねてくると、ちょっとカジュアルに、自然体に、けれど決してラフにならない。
そんなスタイルが日常にあったらなと。
そんな時に、出会えた奈良で作家活動をなさっているアアクセサリーブランド【Bijouxkei.】吉川惠子さん。
奈良の自然や植物の気配、空気、様子をアクセサリーで表現する。

確かな技術と繊細な感性。
豊かな曲線。

地球上に現れる森羅万象。
ベールのように私たちを包み込む光、
清らかに流れる空気、
そよぐ風、
とどまることなく流れ、湧き上がり、ほとばしり出でる水。
それらをエスキースという形でとらえて、ジュエリーで表現。

黒く、硬く、重厚な存在感を持つ黒檀（こくたん）。
その漆黒の色合いと美しい木目は、古くから多くの人々を魅了してきました。
黒檀は研磨すると光沢が増し、滑らかな質感を放ちます。
ルイ王朝時代では＜エポニー＞として宮廷家具に使われた素材。

黒檀の最大の魅力は、その硬さと色。
そしてその深みのある黒色と滑らかな質感。
使い込むほどに艶が増し、時間とともに美しく変化していきます。
また、木の温もりを感じさせながらも、金属のように硬く、ひんやりとした触感があるのも特徴です。

ものの溢れる時代。
次々に新しいものが生まれ、消えていく時代。
そんな中で、確かな美しさを持ったものと重ねる丁寧な時間。
ジュエリーには「名品力」が求められるのだと感じています。

木の素材だけではなく、金属を素材とした作品にもBijouxkei.の思いがこめられます。
＜銅＞は、人類が最初に使い始めた金属と言われています。
板状の銅を切り出し、金槌で叩く鍛金＞技法で形作り、槌目を施します。
製作の過程で偶然に現れる紋様。
仕上げは、400年の伝統に培われた高度な鋳造技術が集積する富山県高岡で、仏像、梵鐘、茶道具や美術工芸品に至る鋳造品の着色を手掛けてきたmomentum factory oriiにて色付け。
一枚の金属に、職人の手とイマジネーションで、千変万化の表情を描く独自の技法は、どこにもない、Oriiオリジナルの発色をもたらします。

名品とは、文字通り優れた品。
それは、ただ美しいだけではなく、ただ使い勝手が良い、というだけではなく、生活の中でストーリーを作り出すもの。
身につける女性の、スタイル＝姿勢を作り出すもの。
bijoux.kei.のアクセサリーは、私たちに、自然の空気と一体化するような、優しい日常をもたらせてくれます。

銀座サロンで、手に取って、身に付けて、その独特な自然な風合いをぜひ感じてください。

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ミルグレース代表　ベーネ銀座サロンオーナー　内藤千恵