【バイヤー:ふじもと】
今回は素材の買い付けではないのですが、
とても素晴らしいジュエリーを開発しちゃったので一足早くご報告します。
それは「ポワンデスパーニュ」
16世紀に生まれ、今では幻となってしまった、金糸、銀糸の美しいレース。
特殊な加工で、布製のレースをキャスティングすることで、現在にその華やぎをよみがえらせました。
1520年代にイタリア ヴェネチアで生まれたと言われるレースは、
メディチ家の王妃によりフランスに伝えられました。
16世紀末にはレースはその素晴らしさによって、
宝石や豪華な布地以上にステイタスシンボルに。
レースは「糸の宝石」と呼ばれるほど重宝され、王侯貴族たちがこぞって買い求めました。
当時、フランスをはじめ多くの国では貴族以外の階級がレースを持つことは禁止!!
そのために、レースを持つということは、宝石を持つ以上のステイタスだったようです。
16世紀末から18世紀半ばにかけて、
スペインを中心にイタリア、フランスで生産された金銀糸によるレース。
ポワン・デスパーニュと呼ばれるそのレースは、
まさにジュエリーさながらの美しさだったといわれているのです。
当時の財産目録には、ポワン・デスパーニュの記録が残っていますが、
戦時中、貴金属を回収するために熔かされてしまい、現存しているものはほとんどありません。
まさに幻のレース。
だからこそ、この仕上がりに感動だったのかもしれません。
早速、自分用にお買取しましたが、今年の夏の耳元はこれで決まりです!
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