■誕生石の起源は紀元前!あなたは何月生まれ?
あなたの誕生石を知的に知ろう。
新約聖書の最後に出て来る「ヨハネの黙示録」。
その中に「キリストが誕生した聖都エルサレムの城壁には12の門がある。門の土台にはそれぞれ宝石がちりばめられ、豪華さと重厚さが人々を圧倒している」という供述があります。
これが誕生石の起源。
●1月の誕生石:ガーネット
古代ローマ神話の日出、日没、そして一切の事の始まりをつかさどり、守る女神ヤヌス(Janus)を祭った月から、January-1月となずけられたといわれています。
過ぎ去ったことを振り返ると同時に新しい年を見つめることのできる女神。(366日誕生石の本 より抜粋)
→1月の誕生石は【ガーネット】。歴史上、最古の宝石とされるその理由とは?
●2月の誕生石:アメシスト
万物の芽が生える意味の来更来(きさらぎ)の月。
古代ローマ人は、清めの月として魂を清める祭りを行っていたと言われています。
オランダ人は草木の月と呼び、それは再生を意味しています。(366日誕生石の本 より抜粋)
→2月の誕生石は【アメシスト】。その高貴な色が古今東西で愛されるワケとは?
●3月の誕生石:アクアマリン、珊瑚
3月は、花月、夢見月という呼び名を持ちます。
1年を10か月としていた古代ローマの暦では3月は1年の最初の年でした。
そして農耕のマルスに捧げ祝う月であることからMarchと名づけられたといわれます。(366日誕生石の本 より抜粋)
→3月の誕生石【アクアマリン】その色と透明感から「水」と結び付けられる宝石。
●4月の誕生石:ダイヤモンド
大地の1年の開始の月、という意味を持つギリシャ語<アペリオ>、春の支配神アフロディーテ(ローマ神話ではビーナス)の月という意味から由来した4月=エープリル。
イギリスでは1年中で一番美しい季節とされています。(366日誕生石の本 より抜粋)
→4月の誕生石は【ダイヤモンド】ジュエリーの代名詞的存在感。そのまばゆい輝きと強固な結晶の意味や歴史について
●5月の誕生石:エメラルド
火と鍛冶の神ウルカヌス(バルカン)の妻、春の女神メイアに捧げ祝う月というところからMayと名付けられた5月。
女神メイアは増加を意味します。
5月はさつき=幸せを得る月=幸月とも呼ばれます。(366日誕生石の本 より抜粋)
→5月の誕生石は【エメラルド】。王族、貴族、セレブに愛される緑の宝石の由来や意味について
●6月の誕生石:真珠.ムーンストーン.アレキサンドライト
6月は結婚、家族の守護女神ユーノ(Juno)に捧げる月でJuneと呼ばれました。
古くオランダでは<夏の月>、古アングロサクソンでは<乾いた月>、日本では<水無月>と呼ばれています。
家族、家庭の幸福を願う富の象徴としての誕生石が6月の誕生石になっています。
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●7月の誕生石:ルビー
古代ローマで始まった太陽暦。
1年を365日と制定したジュリアス(Julius).シーザ(カエサル)は紀元前100年7月13日生まれ。
彼に敬意を示し、7月をJulyと名付けたともいわれています。
日本では、七夕にちなみ詩歌うを作ることから文月の呼び名があります。(366日誕生石の本 より抜粋)
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●8月の誕生石:ペリドット、スピネル
8月は古代ローマでは神託を告げるユノ.アウグスタの月と呼ばれました。
神のお告げを伝える偉大な女性Augusteに捧げる月。
皇帝アウグストスはその名をもらい、8月に何度も戦勝したことから8月をAugustと命名したともいわれています。(366日誕生石の本 より抜粋)
→8月の誕生石【ペリドット】「イブニングエメラルド」と呼ばれる由来とは?
→8月の誕生石【スピネル】<閃光>を意味するギリシャ語が語源。
●9月の誕生石:サファイア
3月を年の始めとする古代ローマ暦で7番目(Sept)の月=Septemberと呼ばれる9月。
キリスト教では聖なる月と呼ばれています。
青空は神の存在、神聖なる力と光(恩恵)を印象付け、その実証としてブルーサファイアは神聖にして再生をもたらすものとして枢機卿や司教の指輪にセットされ、触れることで信者に神の恩恵を伝える宝石としての役割を果たしてきました。(366日誕生石の本 より抜粋)
→9月の誕生石は【サファイア】。王室にも愛されるブルーはこの宝石の特権。
●10月の誕生石:トルマリン.オパール
3月を1年の始まりとする古代ローマ暦で8番目(Octo)の月=Octorberと呼ばれる10月は収穫とその喜びを神に感謝し現すとき。
<心中の歓喜、安楽。忍耐、悲哀を克服して幸福を得る>と誕生石の象徴の言葉が伝えます。(366日誕生石の本 より抜粋)
→10月の誕生石は【トルマリン】。一番多くのカラーバリエーションを持つ宝石
→10月の誕生石は【オパール】。何といっても2つと同じ色がないってことがミラクル。
●11月の誕生石:シトリン.トパーズ
11月Novemberは、3月を1年の始まりとする古代ローマで暦では9番目=Novemの月でした。
祖先の霊を弔い、これからの新しい生命の誕生を願った月。
神々からの恩恵、太陽の恵みへの感謝を示すカーニバルの月でもあります。(366日誕生石の本 より抜粋)
→11月の誕生石は【シトリン】。金運を呼ぶ?!蜂蜜色の宝石。
→11月の誕生石トパーズとは?「皇帝の」と冠される唯一の宝石。
●12月の誕生石:タンザナイト.ターコイズ、ジルコン
1年の終わり、すべてのことを終わらせるための終月と言われる12月はDecember。
古ローマ暦の3月を第1月とする10番目(Decem)からきているといわれています。
12月25日は、古エジプトの大地創造神イシスとオシリスの誕生日。
古ギリシャではヘラクレスの誕生日。冬に用意された生命が来るべき新しい年に再び現れる、楽しさの中に人々の願いと望みが含まれる月と言えます。(366日誕生石の本 より抜粋)
→12月の誕生石は【タンザナイト】。宝石のなかではNewFaceなのに誕生石に選ばれるワケとは?
→12月誕生石はトルコ石【ターコイズ】。最古の宝石のひとつとして古来から愛されるそのワケとは?
→12月誕生石は【ジルコン】。地球上で一番古い宝石。その由来や特徴は。
最近であった斉藤貴子さんの著書【増補改訂版 366日誕生石の本】。
その月の誕生石が、なぜ、その宝石になったのかの解説に、たっぷりの愛を感じます。
私の誕生石ペリドット。
ルビー、サファイアの誕生石が羨ましかったけれど、あら、ペリドット素敵じゃない♪と。
古代から愛され続けてきた誕生石。
エピソード、宝石言葉、歴史などなど、知れば知るほど奥が深い!
(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤千恵)
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