世界でたった一つ、唯一無二の発色を持つ非加熱ファンシーカラーサファイア。
9月の誕生石でもあるサファイア。これには大きく分けて2つの種類があります。
まずは、サファイアってどんな宝石でしょう?
サファイアとはどんな宝石?/非加熱ファンシーカラーサファイア
9月の誕生石、サファイア。
サファイアは、ラテン語で青を意味する「サフィルス」という語がその名の由来で、一日のうちのいろいろな空の色をしていることから「天の宝石」、「空の宝石」と呼ばれることもあります。
伝説によると、サファイアを最初に身につけたの は、ゼウスが敵対していたプロメテウスでした。
プロメテウスは人間のために、天から火を盗んだカウカス山でサファイアの石を採ったといいます。
古代ペルシア人は、サファイアは地球を支える台座のかけらであり、その反射で空が青く見えると信じていました。
皆さんも、サファイアといえばブルーの発色を思い浮かべるのではないでしょうか。
けれど、サファイアの中でも加熱処理をしていない非加熱、ファンシーカラーサファイアという、とっても魅力的な発色を持つサファイアがあります。
唯一無二の発色を持つ非加熱ファンシーカラーサファイア。そのデリケート
なまでの発色は、私たちがまだ幼かったころのファンタジーの世界の色。
このジュエリーは、メインストーンが全て非加熱ファンシーカラーのサファイアです。
通常は、このようなデリケートで繊細なカラーのサファイアは、加熱処理で濃い色に加工されます。
けれど、私はこの非加熱ファンシーカラーサファイアを手にしたとき、心が震え、その美しさに、幼少時代に読みふけり憧れたファンタジーの世界へと一気に戻ることができたのです。
ディスニーのシンデレラ、白雪姫、手塚治虫のリボンの騎士。
私の記憶の中に散りばめられた宝石色の美しいシーン、ドレスはまさに、この非加熱サファイアの美しくデリケートな色の重なりだったのです。
非加熱ファンシーカラーサファイアのデリケートな発色は、すべてのサファイアが根底に持つ地球が与えてくれた色というデザインそのもの。
ベーネはこの非加熱ファンシーカラーサファイアを幾重にも重ねたデザインでオーダージュエリーをお作りしてきました。
その配色は、記憶の中にしまわれ、残り続けてきたファンタジーの世界。
非加熱サファイアは純粋で甘く、優しく、威張ったところなどなく、謙虚で、けれど、芯が通って、毅然とりりしく、邪気など一切感じさせない無垢な美を持つのだと、感じています。
全てのサファイアが、その根底に持っているデリケートな発色は、まるで幾年たっても忘れられないファンタジーの世界の色。
子供たちが憧れる夢の世界なんだと感じています。
私の姪がプリキュア、セーラームーンに夢中になっている姿を見ると、やっぱりファンタジーの世界は宝石と同じ、永遠だなと感じるのです。
宝石の専門家がすすめる非加熱ファンシーカラーサファイアの選び方。
サファイアという宝石は、モース硬度が9という硬い宝石です。モース硬度というのは、主に鉱物に対する硬さの尺度の1つ。
そのため、精緻なカットが可能な宝石です。
そこで私がおすすめする非加熱サファイアの選び方は、精緻にファセット(カット面)が施されたつ宝石(ルース)を選ぶことです。
例えば、通常のサファイアよりもカット面の多いダイヤカットを施されたものや、ローズカットと言って、正確な三角形のカット面を連続的に施されているものをおすすめします。
なぜならば、非加熱ファンシーカラーサファイアのデリケートで繊細な発色が美しく際立ち、透明感に満ち溢れた輝きが放たれるからです。
非加熱ファンシーカラーサファイアは、日の当たりかた、照明、場所で様々に色の見え方が変わります。
その内側に持ち合わせた様々な発色が沸き上がるようです。
ぜひ、一度、非加熱ファンシーカラーサファイアに出会ってください。
▼非加熱と加熱の違いをもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
→地球の内部に居続けて理想の色を持つ。「非加熱」の宝石とはどういうものなのでしょう?
▼非加熱サファイアをいろいろご覧になりたい方はこちらへどうぞ。
→【ルース販売会】世界でひとつのルース(宝石)に出会う。
(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤)
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