3月に入りました。
銀座サロンのお花もチューリップ、桃にチェンジ。
甘い香りが静かに漂います。
50年のカラーストーン販売の歴史を持つベーネは、海外へのネットワークをベースに様々なカラーストーンを買い付けています。
<真に美しきものは極めて稀である>
1ピースのルースの中で融合する多色。
デリケートに神秘的に重なる色合いは言葉で表現することも難しく、人間の目もの持つ力を改めて感じます。

左から ペアシェイプ17×7.1ミリ:84,000円 ペアシェイプ14.3×7.4ミリ:71,000円→完売
ペアシェイプ16.2×7ミリ:81,000円 オクタゴン10.7×5.2ミリ:45,300円
オクタゴン9.6×5.8ミリ:36,500円 オクタゴン11.9×5.2ミリ:61,300円
オーバル12.9×9.3ミリ 176,000円
エキゾチックな輝きを放つ宝石、アンダリューサイト。
その名前の由来はスペイン アンダルシア。
アンダリューサイト特有の神秘的な発色を持ちながら、なんとこのルースは、うっすらと薔薇色に頬を染めたかのような可憐さを持つ。
とことん透明。オレンジみやグリーンを内側に抱え、切ないほどにデリケートに輝きを放ちます。
日の光が当たるとローズピンクがちらっちらっと表面に沸きあがる。ブラックティーティーローズの固いつぼみが静かにほころび始める。
そんな様子を持つ美しい7ピース。
フラメンコの情熱を持つ、ぞくっとするほど
神秘的なアンダリューを追い求めていて出会ったこの可憐な発色は、地球が施すデザインの奥深さに触れる機会を私たちに与えてくれます。

左からオクタゴン7.9×7.9ミリ:144,400円 8.4×8.5ミリ:176,000円
9.2×6.7ミリ:180,800円 7.5×7:113,600円
9.6×6.4ミリ:184,000円
1885年、アンドロメダ銀河中にそれまで知られていた新星よりはるかに明るく輝く星が現れ、新星を超える天体の存在が確認されました。
まさに、その色を持つブルーの光を宿す5ピース、それがこのブルージルコン。強烈な屈折率の高さ、宝石を正面から見た時に、キューレットと周囲のファセットの稜線が二重になる『ダブリング』により、ぎらりと強く輝きます。
さらに、このルースはジルコン特有のギラリとした発色を持ちながら透明感が溢れ、ブルーグリーンの光で満たされ、昼間の太陽の下では清涼感に満ち溢れる輝きを放ち、日が暮れるほどに、その色を深めます。
左の2ピースはさらにそこから星の光が沸き上がるよう。
左から3ピース目からの3ピースはバイカラーのような色だまり。
ギラリと強く輝くのに凛として静か。
何と言う発色に出会えたものだろう。

左から トリリアント6.4ミリ:26,300円 クッション6.5ミリ:30,000円
オーバル11.4×7.9ミリ:86,400円 オーバル9.5×7.3ミリ:57,600円
後方オーバル7.8×5.8ミリ:20.200円
ファンシーカラーゾイサイトは、非加熱のタンザナイトの呼称。
まさに、地球自身が与えた色彩というデザインを持ちます。
なんとデリケートな発色なのでしょう。
それぞれのピースの中に紫、藍色、グリーンが複雑に、けれど繊細に重なり合い、それぞれのカラーが静かに沸きあがり、内にとどまり重なり合う。
宇宙の風景が1粒のルースの中に描かれているよう。
光が当たると、その全体が赤紫のベールに包まれるよう。
美しいシェイプのフォルムにエッジの効いたシャープなファセットが施されていて相当な高い技術によりカットされていることがはっきりとわかります。
原石の持つ色の構図を見出し、それを最大に活かすカット力。
まさに地球の宝と人の技術の絶妙なコラボレーション。
その美しい融合にため息。

13.2×9.6ミリ:107,000円→完売
まさに女神そのものが宿る宝石。
圧倒的な気迫と品格。
雑な感情などに、一切惑わされず、ただただ我が道を突き通す神々しいまでの輝き。
間違った感情を持つものなど、おいそれと手に触れることもできないほどのたたずまい。
なんと地球は美しいものを産み出すのでしょう。
最高の美辞麗句を書き並べても、ただの形容詞に成り下がってしまうほど。それほどの品格。
研磨職人は素材の良さが鮮やかさを決めるといいます。
素材の質の不足をカットの良さで補ったものは気品に欠け、結局美しい宝石にはなりません。
素材に応じたカットこそが自然の美しさを生み出す、ということをはっきりと教えてくれるルースです。

アンデシンはムーンストーンやフェルドスパーの仲間。
ベーネでもベルベットをもわせるようなテクスチャー感と艶を持つ朱赤の美しいアンデシンをご紹介してきました。
バイカラーのものも朱赤と淡いオレンジが交差するものでしたが、この1ピースは森の中の聖域を感じさせるグリーンで神秘的に、幽玄なきらめきを放つピース。
今までのアンデシンの概念をがらりと変える景色。
ルース底から星形の光が沸き上がります。

ペンライトをあてるとこのカラーチェンジ。
なんともエキゾチック。

グランディディエライトは、エメレージバイト、ベニトアイト、ターフェライトとともに、世界のトップ10に入る超稀少石です。
2015年11月2日、世界有数の経済紙フォーブスでは、世界で3番目に高価な宝石と評価されました。
透明な宝石品質のものなど非常に稀で、ファセットを施せる品質のものはさらに少なく、出現したとしてもカボションカットされるものがほとんど。ルースコレクターにとっても幻の宝石と言われるほど。
21世紀の今、地上に現れた【超稀少石】グランディディエライトは、18-20億年昔の古原生代の古い地質で形成された宝石。
2000年にスリランカで、わずか0.85キャラットの透明な宝石品質の結晶が発見され、2014年5月、最初の発見地マダガスカル南部海岸、アンドラホマナで極めて純度の高いグランディディエライトが発見されました。
マダガスカル南部一帯の地質は18-20億年昔の古原生代の古い地質です。
6.2-6.4億年昔の氷成紀の地殻変動でVohibola一帯に海底地盤が付加され、
その後5億年昔に至る一連の褶曲、隆起、断裂などの地殻変動の最後にアルカリ岩質マグマの貫入と噴出とにより、この一帯に無数のペグマタイト脈が形成され、様々な宝石や希元素鉱物が成長したと考えられています。
瑞々しく透明感に満ちたブルーグリーン、グリーンブルーの発色!
地球はなんという素敵な宝石をを21世紀に生きる私たちにプレゼントしてくれたのでしょう。
20世紀までの長い宝石の歴史の中でさえ、誰として出会うことのできなかった宝石が、今、地球の奥底、眠りから覚めて、私たちの前に姿を現しました。

オーバル7×5.7ミリ:27,300円
ギラリと強く発色するスフェーン。
楔(くさび)型に結晶することから、ギリシャ語で名付けられた宝石。
大きく、茶、緑、黄色に分けられるのですが、左ラウンド5.5ミリはその内側からギラリギラリとオレンジ、ゴールドの光が細かく、けれど明確に湧き上がる1ピース。
左2ピースンのオーバルはライムグリーンのボディーカラーからゴールドが沸き上がります。
宝石の中では屈指の高い屈折率を持ち、眩い煌きとダイアモンドを凌ぐ高い光の分散で、くっきりとファイアーが湧き上がります。
暗闇でライトなど当てると、もうぞくっとする神秘性。
ルース底面に施された細かなファセットのため、内側から発せられる赤や緑、オレンジが細かく火花を散らすように湧き上がります。

5.5ミリ:16,000円 6ミリ:22,500円
ガーネットは様々な発色を持つものが出現します。
宝石の中でも原石に人間の手が加えられるのはカット、研磨のみ。
加熱加工の一切必要のない宝石。
その中でも、UVライトで魅惑的にカラーチェンジするピースを買い付けました。
このピースのすばらしさは、なんといっても透明感に満ち溢れたフレッシュミントグリーン。
ライム果汁が1粒の宝石になったかのよう。
精緻なファセットが細かく施され、眩いばかりにきらきらと輝きます。
UVライトでカラーチェンジした様は、まるでピンクダイヤを思わせる発色。

パライバトルマリンペアシェイプモザンビーク産4.72×3.72ミリ 54,000円→完売
ベニトアイトカリフォルニア産4.6×2.9ミリ 113,400円
アウイナイトドイツ産3.5×3.6ミリ 75,600円
希少石4ピースをご紹介します。
モザンビーク産のパライバトリマリン。
とことん澄み切ったグリーン。ほのかに沸き上がる水色の光。
施された精緻なファセットがさらにこの透明感、みずみずしさを際立たせます。
バレルシェイプにカットされたベニトアイトは上下に色だまりし、透明感に満ち溢れながらこっくりと青い。
アウイナイトのトリリアント。
まさに真っ青!
とことん青く、たっぷりのネオン感で発色。
月に初めて着陸したガガーリンの名言、<地球は青かった>という言葉そのものの色を持ったルースです。

カナリートルマリン9.8ミリ:267,000円
ブルートルマリンカボション17×12ミリ:395,000円
春になったら是非ご紹介したいと暖めておいたルース。
さはりお客様からのリクエストも春夏に冴え冴えと輝く発色のルースを多くご要望いただくようになりました。
そこでまずはこっくり艶やか、鮮やかぎらぎらのスペサタイトガーネット。
眩い!
ちょっと鬱屈した時代の風の中で、このオレンジカラーと強い輝きは私たちの心をしっかり鼓舞してくれます。
センターのトリリアントカットのカナリーイエロートルマリン。
カナリヤの羽根の色に例えられる黄緑。
トルマリンと思えぬほどの強いギラギラの輝き。
ブルートルマリンのカボション。
グリーン、ピンクトルマリンのカボションカットは手にする機会もあったのだけれど、このブルーグリーンは極めて稀。
先のご紹介したラウンドのスぺサタイトや、パロットカラーのスフェーンと組み合わせたらどんなに素敵かしら。
インスタライブでもご紹介しています。
是非ご登録ください。
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