
新春を壽ぎ、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年中は、ベーネをご愛顧くださり、心より感謝申し上げます。
世に名品と呼ばれるものは数々あれど、それが手にできないほどの高額なものであれば、それを手にすることは、憧れや夢で終わってしまいます。
名品と呼ばれるにふさわしい条件を兼ね備えたものが1つ身近にあるだけで、私たちのライフスタイルは変わる、そう感じています。
「丁寧に作られたものを丁寧に使う習慣。」
名品と呼ばれるものは、そんな美しいポライトリーな日常を私たちにもたらせてくれます。
ものの溢れる時代。
次々に新しいものが生まれ、消えていく時代。
そんな中で、確かな美しさを持ったものと重ねる丁寧な時間。
ジュエリーには「名品力」が求められるのだと感じています。
名品とは、文字通り優れた品。
何が優れているか。
それは、ただ美しいだけではなく、ただ使い勝手が良い、というだけではなく、生活の中でストーリーを作り出すもの。
身につける女性の、スタイル=姿勢を作り出すもの。
2023年Beneジュエリーテーマ <Arts & Crafts 日常に芸術のある生活>
「アーツ アンド クラフツ運動」
イギリスでは、1760年代ごろから産業革命によって工場で大量生産された商品があふ
れるようになりました。
それまでの中世では、職人が王侯貴族に保護され、まさに職人技を発揮し、豪華で繊細
な芸術品がつぎつぎと生まれました。
ウイリアム.モリスは、産業革命以前のその時代のものつくりに立ち返ろうとモリス商会
を立ち上げます。
「生活と芸術の一致」
生活と芸術を融合させようとするモリスの活動(アーツ・アンド・クラフツ運動)
は各国に大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流にもなったといわれています。
2023年のベーネ銀座サロンのテーマは、このものの溢れた時代に、職人の感性と技が惜しみなく注ぎ込まれ、地球の宝である宝石、人知のデザインが三位一体となって融合するジュエリーを皆様にご提案させていただきます。
梅春という美しい季語があるこの日に、皆様の幸おおからんことを祈り。
2023年も、また、ベーネから皆様に<名品>と呼ぶにふさわしいジュエリーをお届けしたいと願っています。
(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤千恵)
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