結婚に際して指輪を贈る習慣は、古代ローマでまず婚約指輪から始まったとされています。
起源はほぼ紀元一世紀前後。古代ローマの博物誌家だったプリニウス (C.Plinius 0023-0079) が鉄の指輪を婚約の誓約のしるしとして贈ったことを書き記しています。
ほぼその頃から婚姻の形が決まり、指輪を贈る習慣が広まったと考えられています。
結婚指輪はお互いの「分身・お守り」として交換したといわれています。
激動の時代に離ればなれになってしまうお互いに対し、相手の生命の無事を願う気持ちと、自分の代わりにリングがいつも傍にいるという分身としての役割、そして何より遠くにいる二人を結びつける強い絆。
これほどまでに長い歴史の中、結婚の証とされてきた指輪。それが、どんな時代を経ても、何にも変えられぬ大切なものであったから、その歴史が途絶えることがなかったのでしょう。
M様からご依頼いただいたリフォームは、お母様の婚約指輪をご自身の婚約リングにリフォームするというもの。
大切な思いが親から娘に引き継がれる。
そして、そのリングは、<大切な娘をどうぞよろしく>という、新たな関係を築く息子へと伝わる。
そして将来、この指輪も、お二人の大切な人へと贈られていくのだろう。
大切な思いがどんどん伝わっていく。(サロンオーナー 内藤)
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