時々、長男はおもしろい話をします。
おもしろいというか、興味深い。視点が変わる。
私は母であり、1/2世紀生きた人生の先輩であるのに、時々彼を師匠!と呼びたくなるときがある。
10代の時の読書は、占いみたいなもんだよ。
おっと、これはおもしろそう。
それで、それでと私は息子の話をせかす。
だって、出勤時間が迫ってる!!
俺にとって10代で読んだ本は自分が求めている理想が書かれている物。
哲学的、倫理的な考え方に惹かれて読んでいたよね。
そしてそれは占い師だと思う。今でもそれがそうだとわかるから。
では50代の私が今読んでいる本は?
自分を強めるための本だよ。
っと長男の一言。
今、読んでいる本、<酔っぱらい読本>
昭和53年に発刊された1冊。
銀座サロンを設計してくださった小宮栄先生がプレゼントしてくれました。
吉行淳之介編。
酒にまつわる珠玉のアンソロジー!人生の哀愁。
小宮先生は、この本を35年前に読んでいたんだ。
まだ学生だった小宮先生にとって、この本は予言書、未来の占い書。
そして今、この本に出会う私。
これが今の私を強める本。
なんだかおもしろい。
一人の人にとっての未来の予言書が、私を強める本になっている。
こんな繋がりがあったから、ベーネ銀座サロンが、こんなにも素晴らしくコンセプチュアルな空間になったんだ。
時空を越えている。
この1冊の本は、時空を越えて、小宮先生を私に運んできてくれたんだと、私が強くなるために出会えたんだと、勝手に感じている私。
50歳の私を、まだまだ育てようと思ってくれる人がいる。
私が若かりし頃に読んでいた本。
それは、私の未来の予言書であったとしたら、その本を誰かに伝えたいと思うのです。
きっと、今のあなたを強くしてくれる本だから。
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