ロココ(ロカイユ)
繊細でいて華麗な装飾、官能的な美しさ
ロココは18世紀、ルイ15世のフランス宮廷からはじまり、ヨーロッパ各国に広まっていった美術様式。
フランス語のロカイユ(庭園を飾る小石や貝殻の装飾)という言葉に由来します。
アラベスクなどの植物をイメージした曲線や、貝殻のような渦巻きの装飾。
それらを繊細で華麗に、手の込んだ作りで左右非対称に表現しているのが特色です。
自然をモチーフにしたロココの造形は、繊細さと力強さを持ち、またその曲線的なデザインは官能的であり優雅。
主に曲線を多用したインテリア装飾をロココ様式と呼びます。
ジュエリーもまた、左右非対称のデザインを特徴としています。
リボンや羽、花や葉飾り、渦巻きなどのモチーフが多くデザインされ、宝石はローズカットをはじめとする、ダイヤモンドの輝きが人気を集めました。
当時ダイヤモンドをセッティングしていた台座はシルバーが主流でした。
ベーネは、このロココ様式をベースにジュエリーをデザインしています。
<芸術のある日常>
細身のリングだけれど、そのディテールはロココ様式の名前由来ともなった貝のテクスチャーをを取り入れた細工が施されていたり、
当時のジュエリーに使われていたローズカットダイヤモンドのきらめきを添えたもの,などなど。
皆様の日常に芸術のエッセンスを感じられるジュエリーを是非!
このリングは18世紀のルーブル宮殿に飾られていた時計の針の美しい装飾をモチーフにしています。
ロカイユ様式の最盛期に活躍したジョン・バチスト・バイヨンの手による文字盤は数字のデザインなど細部にわたり丁寧に仕上げられています。
特に魅力的なのは針のデザイン。
ロカイユ様式の美しい細工を表現するために線を細くして繊細さを出し、線の1本1本に高低差をつけました。
このペンダントは18世紀のルーブル宮殿に飾られていた時計の短針をモチーフにしています。
自然美を表現した芸術であるロカイユにふさわしい趣きのある表情がでるように、植物のやさしさを感じるようなテクスチャーを入れました。
ローズカットダイヤモンドは、当時の蝋燭の明かりを受けて、虹色の光を放ったといわれています。
常に変わらず進み続けるもの、それは時間。
どんな時でも変わらずに前を向いて進み続けることの大切さ。
その思いを時計の針をモチーフにしたこのジュエリーに込めました。
時を刻む時計を装飾している花や葉の彫刻の芸術的な立体感、テクスチャーによって生み出された植物的で美しい表情を、
わずか数ミリの世界の中で表現したリング。
強弱をつけた磨きをかけることで、テクスチャーの陰影が際立ちます。
ボワズリーと呼ばれる、ヴェルサイユ宮殿の壁を飾る浮き彫りの模様。
その模様をモチーフにして繊細な模様を描き出しました。
壁の装飾と家具の装飾とが生み出すハーモニーはとても美しく、18世紀の華やかさを現代に伝えています。
ロココ調の家具を思わせる気品と大粒10mmのローズカットをほどこしたカラーストーン。
まるでベルサイユ宮殿内に飾られる鏡を思わせるエレガント。
10mmのローズカットをほどこしたカラーストーンを支えるのは百合の紋章をデフォルメしたデザイン。
どこまでもセンシティブなのは、ここに「透け感」があるからこそ。
正面から見たときにはシンプルな一粒のペンダントなのですが、横から見ると、とてもレーシーな枠。
このリングはその装飾の立体感を表現するために、ラインの1本1本の高低差をはっきりと表現し、
ラインとラインの重なる部分にもしっつかりと差を付け、ロココスタイルの華やかさを表現しています。
センターストーンをお好みの宝石に変えてセッティングすると、よりあなたらしいロココスタイルジュエリーが出来上がります。
センターストーンを変えるだけで、よりあなたらしい1点物のロココスタイルのジュエリーが出来上がります。
お手持ちのルース、宝石を是非、ロココスタイルでジュエリーにしてみませんか。
優美で繊細な美術様式「ロココ」は女性の文化 ロココとバロックの違いとは?
(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤千恵)
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