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稀少石から選ぶ




【スピネル】専門家がおすすめするスピネルの選び方。「閃光」を意味するギリシア語が語源

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スピネル。その名前は「閃光」を意味するギリシア語が語源。

その名前の由来通り、まさに、閃光がその内側から表面に向かって強く放たれる宝石。
あまりにも美しい宝石ですが、スピネルはジェムストーンの歴史の中では、多くの記述を持たないものでもあります。
それは、1587年には別のジェムストーンだと認識されたにも関わらず、19世紀まではレッドスピネルの深い色合いは、ルビーと間違えられることが多くあったからです。

レッドスピネルはルビーに似ていることから、バチカン、ロシア、イラン、イギリスの王家の宝石コレクションに多く収蔵。

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レッドスピネルの発色は、ルビーの発色と似ていること、また、鉱床が非常に近かったため混同されたのです。
1783年にはじめて、ロメ・ドゥ・リールがルビーとレッドスピネルの違いを科学的に明らかにしました。

レッドスピネルはルビーに似ていることから、偶然にも、バチカン、ロシア、イラン、イギリスの王家の宝石といった世界の名だたる宝石コレクションに多く収蔵されています。

興味深いことに、イギリスの王家に伝わる352カラットの伝説の「ティモールルビー」や170カラットの「黒太子のルビ ー」はいずれもレッドスピネルでした。

(写真:thejewelerblog.wordpress.com)

東インド会社が1851年にヴィクトリア女王に献上した361キャラットのティモール.ルビーは、これを以前所有していたムガール帝国歴代皇帝の名前が刻まれています。

Inscribed Spinel
Polished spinel with inscription
Locality: India
Softer than ruby or sapphire, spinels can be carved. Many famous spinels were inscribed with the names of early rulers in the present day Middle East and India.
Possibly a love token, this polished spinel from India contains an Urdu inscription that reads noor jahan (“light of the universe”).

(写真:thejewelerblog.wordpress.com)

1577年5月31日に誕生したヌール.ジャハーンは、 才色兼備の女性で、第4代ムガール帝国ジャハーンギールの后妃となり、ムガール帝国の政務に携わりました。
写真のスピネルには、<宇宙の光>という意味を持つ彼女の名前noor jahan(ヌール ジャハーン)が刻まれています。

ヴィクトリア&アルバート美術館のコレクションである133.5キャラットCAREW(カリュー夫人の)スピネルには、ムガール帝国の歴代皇帝の名前がペルシャ語で刻まれ、その碑文が、その年齢を証明してます。

古代には、中央、東南アジアの鉱山で非常に大きいスピネルを産出。 これらはバラスルビーとして知られるようになり、そのうちのいくつかは王や皇帝の秘蔵財産となり、戦利品として多くの手に渡りました。その結果、世界で最も有名な「ルビー」のいくつかは、実際にはスピネルだったんですね。

(写真:luxarazzi.com)

バイエルンのルビーとスピネルのパリュール.:淑女と薔薇

かつてバイエルン王族の女性たちが実際に身につけていたティアラ。
アントニア皇女は、バイエルンのルプレヒト皇太子と1921年に婚約が成立し結婚。婚姻後のポートレートの中のアントニア皇女は、バイエルンのルビーとスピネルのパリューリュのティアラを身に着けています。

(写真:luxarazzi.com)

そのパリューリュには、ルビーとスピネル、それにダイヤモンドが使われ、2つのブレスレットとネックレスとイヤリングが含まれています。けれど、彼女はそのティアラの大きさや重さから愛用することはなく、もっと小さなティアラを好んだそうです。

スピネルはカラフル!8種類の色と華やかなギラリとした発色が魅力の宝石。

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実は、ルビーにも似た発色のスピネルが有名ですが、スピネルは、レッド、ブルー、ピンク、オレンジ、グリーン、ブラック、パープル、オレンジの8種類の色があります。

19世紀ドイツの著名な鉱物学者マックス・バウアーは、その著作で宝石の価値を5段階に分けています。スピネルは、ダイヤモンド、ルビー、サファイアと並んで堂々の第一ランク!原石そのものが美しい状態で採掘されるので、加熱処理をしていないのも魅力。
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宝石スピネルの主産地はどこでしょうか?

スピネルは普通、コランダムと一緒に産出することが多いのです。ルビー、サファイアの産出地としても有名な、ミャンマーのモゴック地方が主要産地で、ここでは各種の色のスピネルが産出されます。

鉱床から正八面体の結晶体で発見されることが多く、完全な結晶体でしかも結晶面がきれいな光沢面で産出したものは、「エンゼルカット」として珍重されました。この他アフガニスタン、タイ、オーストラリア、スウェーデン、ブラジル、アメリカでも産出します。

 

専門家がおすすめする宝石スピネルの選び方。

これは宝石全般に言えることですが、精緻なカットこそ、スピネルの美しく華やかでギラリとした発色を美しく見せるものはありません。サロンで買い付けをするスピネルは、2ミリサイズの小さなものでも、そのカッティングの正確さにこだわります。
スピネルは屈折率が高いので、カッティングが非常に重要で、カッティングの技術が輝きを左右します。

屈折率とは、研磨した宝石に光を当てると、空気中から宝石内部に入った光は折れ曲がってその進路を変えます。
その屈折の程度を示す値が屈折率で、光の反射する度合いを表します。より美しいスピネルの輝きは、屈折率を最大に引き上げる精緻なカッティングといえるでしょう。

ぜひ、ルース(宝石)で見る場合は、裏返して、底部からもじっくりと観察してください。カッティングの良し悪しがはっきりとわかります。また、カッティングの精緻さは、光の少ないテーブル下で、より明確になります。少ない光の場所だと、カット面のエッジがよくわかります。

 

(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤千恵)

 

ちょっと聞いてみよう!

\ あ、この子、どツボかも。。。/

ルースを探そうと思った時に
「ちょっと聞いてみよう!」と思えるところ。(Y.Yさん)

 

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