映画を見て、美しい自然の風景を見て、素敵な出会いを経験して。様々なときめきを感じてきました。時が過ぎてなお心に残る、心を踊らせた様々な風景、感情。それをジュエリーで表現すると言うこと。いつしかその思いの虜になっていました。美しき宝石は、その原石に施される人の技により複雑な光彩を放ちます。それはまるで大切な心の中のときめきに、再び輝きを呼び戻すのにも似ている。様々な経験も、苦労も喜びも、重ねてきた今、本当の意味で手にしたいのは、魂を揺さぶられるということ。だから私はジュエリーに求めます。
研ぎ澄まされた美しさ。ローズカットダイヤモンドに初めて出合ったとき、その、湖の水面の輝きにも似た煌めきに、心を揺さぶられるような感動を覚えたことを思い出します。そして、再び、その感動が蘇るダイヤモンドとの出会い。テーパードバゲットダイヤモンド、そしてバゲットダイヤモンド。一瞬にして、透明な水がちりと凍った氷柱のような輝き。冷たく、鋭く、静かに輝くこのダイヤモンドの清廉な美しさ。それらのダイヤモンドの個性的な輝き、煌めきを混ぜ合わせ、組み合わせ、心の中の宝石を表現してみようと思いたちました。相反する輝きを持つダイヤモンドから放たれる煌めきが、複雑に融合。お互いの輝きを引き立てあい、その上、個が際立ち、静かに、優雅に融合する。ただただ美しい。
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