【バイヤー:ふじもと】
日本人は本当に血赤珊瑚が好きだ、と思う。
ヨーロッパやアメリカのバイヤーが首をかしげるくらい日本人の血赤好きは徹底している。
ベーネでは血赤珊瑚の色にも自社基準を設けてます。
血赤珊瑚と赤珊瑚は同じ種類の珊瑚で、色のみで分けられています。
ただし、
その色みには世界共通の基準があるわけではなく、各社の裁量に任されています。
ベーネの血赤珊瑚の色基準はこのようになっています。
この5つをすべて血赤珊瑚です、といって販売されているところもあるのですが
私が選んできている血赤珊瑚はどこに出しても「血赤」と呼べる左から3つの色みだけ。
血赤珊瑚は日本近海土佐沖で採取されます。
昔は採取が制限されていた時期もありましたが、 それが今では制限すらされていません。
それは制限するほど“採れない”からなのです。
いい色のものは本当に採れなくなっていて、
そのうえ、中国の好景気によって需要が高まり、ここ数年でほんとうに急激にお値段が高くなりました。
珊瑚の中でも、日本人にとっての血赤珊瑚は特別。
それは、日本人が地金の色で「プラチナが好き」っていうのと似ているなぁと思うのです。
血赤珊瑚が他の珊瑚に比べて格段にすごいと思うのは「輝り」
「てり」がいいものが高品質、などと真珠の場合はいいますが、血赤珊瑚もしかりです。
お手元に届いたものをじっくり見てみてください。
顔が映りませんか?
実際、珊瑚はさんご礁などをみてわかるように、
ぼこぼこと小さな穴が無数に空いていてごつごつしています。
もちろん、だから磨くわけなんですが、血赤珊瑚は本当にきめが細かい。
だから顔が映るくらいツヤツヤしている。この艶感はダイヤとはまた違った華やかさです。
血赤珊瑚の原木は、高さが30cmくらいにしかなりません。だから幹もあまり太くはならず
大きなサイズが採れないのは、この原木のサイズが関係しています。
現状では、10mmUPの血赤珊瑚は本当に取れなくなってきて、
今では10mmに近いサイズを集めるのもかなり困難な状況。
だからベーネの10x8mmサイズは限定数のご用意しかありません。
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