手なり:茶道の点前で,器物を扱う手の動きが,自然に無理なくなされること。(三省堂『大辞林』第三版)
ボストン美術館に勤務していた岡倉覚三(天心)がアメリカで The Book of Tea(『茶の本』)を1906年(明治39年)に出版紹介し、欧米文化人の大きな関心を呼びました。
今や茶道は芸術、道徳、哲学など、文化のあらゆる部面を含んだ総合芸術として、世界で認められています。
ベーネベーネが12周年を迎えることを機に、ベーネのジュエリーをおしまいいただくジュエリーボックスを、新しく茶道の美しい所作である<手なり>をテーマにデザインいたしました。
手なり:茶道の点前で,器物を扱う手の動きが,自然に無理なくなされること。(三省堂『大辞林』第三版)
このジュエリーボックスを開けるとき、全ての指が自然に綺麗にそろえられます。
その箱と手、指の角度は美しい日本の所作の現れです。
日本では、古来より、大切なものと人を結ぶ<縁>の象徴として、細い紐が使われてきました。
外側に結んだリボンは、外と内との縁を結ぶ赤い色をテーマにしつらえました。
ジュエリーは、自身の内側の現れだと感じています。
赤いリボンを紐解くことで、心の内側と外側が、静かに重なり合う、そんな時間を大切に考えました。
このジュエリーボックスは、日本伝統の大切なものをしまうつづらをイメージし、デザインしました。
外箱を開けていただき、箱底につややかなローズピンクでメッセージを施しました。
La parure, quelle science!
La beaute, quelle arme!
La modestie, quelle elegance!
装いは “知恵”であり、美しさは “武器”、謙虚さは “エレガント”である -ココ.シャネル
茶色の巾着袋は、滑らかな素材を選び、ジュエリーが傷つくことなくおしまいいただけ、携帯用のポーチと
してお使いいただきやすいよう、内側にポケットを配しています。
皆様の大切なジュエリーをお届け、おしまいいただけるジュエリーボックスを、どうぞご愛用くださいませ。
(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤千恵)
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