2016-2017年秋冬
ベーネ新作ジュエリーコレクション「宇宙の物語 La storia delle cosmo」
今回は3つめのテーマ「宇宙の秩序」について、宇宙への思いやデザインコンセプトなどお話します。
1.ロシア バレエリュスについて
2ルネッサンスについて
新作ジュエリーコレクション「宇宙の物語 La storia delle cosmo」
3.宇宙の秩序
宇宙が描く様々な軌跡。
月や星が描く軌道、流れ星、惑星たち。
銀河の渦。
宇宙に存在するあらゆるものには秩序があり、何かしらの軌跡を描いているという不思議。
私たち人間だって例外ではなく、DNAは螺旋という軌跡を描いています。
そんな宇宙の不思議をジュエリーにしたのが、「宇宙の秩序」
一番分かりやすいようで、実は一番謎に包まれている?そんな事を思いながらデザインをしてみました。
星のきらめき
子供の頃は星を眺めるのが大好きで、よく星座盤を手に夜空を眺めていたものです。
今の東京では数えるほどしか星が見えないけれど、やはり夜道を歩く時はいつも空に星を探してしまいます。
今日も夜空に広がっているであろう天の川。その星々を集めたようなリング。
そして、おとめ座のスピカのように、青く輝く星をデザインしたペンダント。
スピカはオレンジ色のアルクトゥールスという星とともに夫婦星と呼ばれています。
実際には遠く離れている2つの星をですが、アルクトゥールスはスピカの方向に少しずつ動いていて、約6万年後にはスピカの隣に並ぶと言われているのだそう。
とても壮大なロマンチックな星の物語ですね。
いくつになっても、やはり星空は大好きです。
ブルームーン
ひと月の間に2回の満月が巡ってくることがブルームーン。
ブルームーンは幸運の象徴。ブルームーンを見ると幸せになれると言われています。
次回ブルームーンが巡ってくるのは2018年の1月。月に願いをかけて、夜空を眺めたいものですね。
実際に月が青い色に見えるのもブルームーンといって、このブルームーンも見ると幸せになれると言われています。
でもこっちのブルームーンはもっと稀なこと。
大気中の塵の影響で月が青くみえることがあるそうなのですが、火山の噴火とか隕石の墜落とかで沢山の塵やガスが発生したり、そんな予想不能の状況で起こるかもしれない、大変珍しい現象だそうです。
青い鳥に象徴されるように、青というのは幸せのイメージを持った色。
「宇宙の秩序」のテーマでは、青を印象的に使ったジュエリーもご紹介予定です。
銀河
新作では、私が宇宙と聞いて一番最初にイメージした、銀河をモチーフにしたデザインもあります。
やはりこれは外せない。
銀河が描く渦巻きは、まさに宇宙の秩序。
銀河のように広大なものも螺旋を描き、小さな野草も螺旋を描きながら花開いていくという不思議。
宇宙にはあまたの銀河があるけれど、今回のコレクションではバラの形に見える美しい銀河をモチーフにしました。
空を眺めるとき、自分がちっぽけな存在であることを感じます。
広い広い宇宙のほんの小さな一部である自分。どんな悩みも些細なことに感じられてしまう。
だから私は今日も空を眺めるのかもしれません。
宇宙の神秘に想いを馳せに、ぜひトランクショーにお出かけ下さいね。
(デザイナー 本橋たかね)
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