【バイヤー:ふじもと】
南洋真珠のイエロー、ゴールドは結構知られているところですが
意外と、この色は初めて見るという方が多いのがこれ。
「茶金」と呼んでいます。
ゴールドの上を行く色の濃さ。グリーンがかったというか赤みがかったというか濃密なゴールド。
正真正銘、着色一切なしのナチュラルカラーです。
イエロー→ゴールド→茶金になるにつれ、稀少になります。
自然からこの色が採れるということが、そもそも奇跡なだけに数も本当に少ないです。
イエロー、ゴールド、茶金は主にインドネシア近海に生息するゴールドリップの南洋真珠から生まれます。
ゴールドリップの貝は、ホワイトカラーを生み出すシルバーリップの貝に比べて、
貝の大きさが小さいため主力として採れる真珠の大きさは8~9mm。
本来なら、8~9mmサイズであればイエロー、ゴールドの珠はたいてい揃います。
でも!
茶金は、この豊富な8~9mmサイズの中からでも本当に見つからないのです。
「茶金」というものを聞きかじったふじもとが
あまりにさらっと「茶金、扱ってみたい!」などと言ったので、
村山さんはかなり後悔したらしいです(笑)
色の濃いものの方が人気があるので、養殖漁場ではなるべく濃い色の珠を作ろうと努力しています。
しかしゴールドは採れても茶金はなかなか作れないのが現実。
色に深みがあり、テリも格段に違うので、華やかさもゴールドとは違うのです。
以前にご紹介した奄美大島産のゴールドに比べても、色は格段に濃いです。
↑左が一般的な南洋ゴールド、右が茶金
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