Contentsベーネベーネのコンテンツ

2024.04.09

最新のテクノロジーと切磋琢磨の職人技が融合

# 銀座サロン

ベーネ銀座サロンフルオーダージュエリーの製作過程。

この数年間でジュエリー工房のスタイルも大きく変化してきました。
ベーネ銀座サロンでのジュエリーオーダーの9割がフルオーダー。
宝石(ルース)からお選びいただき、お客様と丁寧にコンセプト、デザインの打ち合わせをしながら世界でたった一つのパーソナルジュエリーが出来上がります。

硬度、へき開性、結晶構造などで様々な特徴を持つカラーストーン。

ベーネ銀座サロンの多くのお客様はカラーストーンをこよなく愛してくださいます。
ルースコレクターの方も多く、レアストーン、採掘されて間もない、まだ多くの情報がそろっていないルースもベーネでジュエリーデザインさせていただく機会が多くなりました。

特に、へき開性という一定方向の面に沿って割れる特性を持つものや、モース硬度という石の硬さの基準が低く、傷がつきやすいものがあります。
また、ファセット面(カット面)の形状、シェイプ(形)によってもジュエリーのお仕立てが難しいルースもあります。
カラーストーンは、その形も発色もこの世の中に2つと存在しないものがほとんど。
それぞれのカラーストーンの特性に沿った作りが必需になります。
その大切なカラーストーンそのものの美しさを最大に引きだすデザイン、作りは切っても切り離せない関係です。

デザイン画ラフを製図にする。

お客様のデザイン決定後、丁寧に製図にします。
側面、石枠のデザインまで細かに書き込みます。

デザイン画をキャド職人がデータ化し、原型作成します。

最新のテクノロジーであるCADシステム・スキャンシステムを融合させ、デザイン画を立体化します。
この段階でデザインの再現のみならず、実際の製作過程で磨きが隅々まで入るか、爪の強度、隣り合う石との接点の強度など、CAD職人の感性、技術を注ぎ込みながら細部に至るまでチェックします。

これはベーネデザイナー本橋が描いたデザイン画をキャド職人がデータで描いたもの。
メインストーンは、従来はノギスでサイズを測りキャドに差し込んでいたのですが、最新テクノロジーを持つスキャンシステムで、正確に石の形状をスキャンし、画像に取り込みます。

出来上がったキャド原型を地金に吹き替える。

できあがったキャド原型をキャスティングという地金に吹き替える機械。
気温、湿度を微細に調節。
この段階での気温、湿度のバランスが整わないと、<す>という細かな穴が地金に入ってしまいます。
職人の繊細な感覚が、地肌の美しい、最高の磨きへと誘導される下地を作ります。

まるで針の先。地金下地をリューターで整える。

リューターというペンのような形状の道具で地金下地を整えます。
キャストから上がってきた地金下地は、職人がこのリューターという先が針のように細い道具で磨きを入れます。
この時、微細なスという傷を拡大ルーペをのぞきながら丁寧にチェックし、道具を動かします。

道具を自身の手、感覚と連動させることができる職人の技術と、次の工程をより施しやすい状況を作るという想いに触れる時間です。

デザイン、ディテール、形状で地金の磨き方、道具が変わります。

道具を自身の手、感覚と連動させることができる職人の磨き技術が、ジュエリー作成過程の重要なポイントになります。
キャド原型を作成過程で、細部まで磨きが入る構造になっているからこそ、磨き職人の技がさらに際立ちます。

ルースの形状に合わせて詰めの長さを整える。

これは石留の工程です。
マイクロスコープで手元を拡大しながら、石に合った爪の長さを整えます。
石動きのない、石に施されたファセットのラインを生かす、強度を保つ、けれど極力繊細な爪の形状、長さ、太さは美しいジュエリーの出来上がりに最も重要なポイントです。

石の硬度、へき開性など、特徴に合わせて石留めできる職人技。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: img-design05.jpg

カラーストーンは、1ピース1ピース、それぞれ色の宿り方が違います。
どの方向にセットするのがその石の発色をより際立たせ、美しく魅せられるのか、ここが一番の焦点です。
石の硬度に合わせて石留の方法や道具を使い分けながら、石に施されたファセットにぴったりと合うよう、石の向き、位置を調整しながらセッティングしていきます。

地金に彫を施すデザインは、熟練職人 川口氏の至高の技と感性で。

タガネと呼ばれる鋼で出来た工具を使い、地金に彫りを入れていく技術のことを「彫金」といい、彫金には「和彫り」「洋彫り」と呼ばれる2種類の技術があります。
和彫りは、タガネを小さな金槌で叩きながら手前に掘り進めていくことで、太さの強弱や勢いのある線が深くはっきりと刻まれます。
地金を叩くたびに輝く面が生まれ、陰影を感じる仕上がりになります。
洋彫りは、タガネを彫刻刀のように使い、手の力だけで彫り込んでいくため繊細な線を得意とし、細かな模様を生み出すことに長けています。
一気に大きな面を削るため、シャープな輝きが生まれます。

ベーネでは、和彫りと洋彫り、両方の技術に長けた熟練の職人である川口和寿氏により、2つの彫りを組み合わせた独自の技で最高の細工を生み出します。

ジュエリーに施される刻印もデザインの一部。

ジュエリーに施される刻印は、微細でデリケートなものなのでレーザーで施します。
例えばリング内側の刻印は、最初は油性マジックで最適な場所をマーク。
テスト刻印で、このマジックの部分に刻印を入れます。
これは、このわずか数ミクロンのマジックインクを剝がすのみで、地金本体には傷がつきません。
モニター画面で丁寧に調整されたデータを、最初からジュエリーに施してしまうのではなく、マジックインク塗布場所に施し、ベストを決め本刻印に入ります。

フルオーダージュエリーの製作工程は、まさにハイテクノロジーと熟練職人の感性、技術の融合なのです。

銀座サロンで、お客様がお作りになったジュエリーには、それぞれの物語があります。
時が過ぎてなお心に残る、心を踊らせた様々な風景、感情。
それをジュエリーで表現した作品たち。

地球が与えた唯一無二のデザインを持つカラーストーン。
この世に2つと存在しないその色味を、重ね、合わせ、心の内側の風景をモティーフにデザインしていく。
その制作は、感度、感性、卓越の技術を兼ね備えて持ち、ハイテクノロジーと言う道具を使いこなすことのできる職人によって行われています。

よりパーソナルに。

丁寧に作られたものを丁寧に使う日常を持つことの美しさ。
ベーネのフルオーダージュエリーは、愛と思いと感性と最新技術、卓越技術の融合で出来上がります。

※お問い合わせはこちらから♪
03-5565-0750(サロン専用回線)
info@bene-bene.com(メールでのお問い合わせはこちらから)