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2024.04.29

【正しく知って正しくお手入れ!】間違いだらけの真珠のお手入れ。

# ジュエリーライフレシピ

大の真珠好きな私。
年間通して、季節関係なく真珠は、私の日常とともにあります。
そんな私に、お客様からよく質問をいただきます。

【真珠は汗に弱いと聞きます。内藤さん、この猛暑でも、いつも真珠のネックレス。大丈夫ですか???】

よくぞ聞いてくれました。
真珠の成分は、約93パーセントの炭酸カルシウム、約5%のたんぱく質で構成されています。
この5%のたんぱく質が、汗に弱い成分です。
この5%のたんぱく質成分を、きちんと守ってあげるお手入れができたら、真珠は酷暑の夏であろうと、厳冬であろうと美しく、安心して、身につけることができます。

真珠には、あこや真珠、南洋真珠、淡水真珠、まべ真珠と大きく4種類があります。
そのどの真珠にも、これからお伝えするお手入れ方法が抜群の効果を発揮します。

大切なのは、真珠のお手入れ、なぜ、そのお手入れ方法が有効なのか、理由を知ることです!。

真珠の穴から汗や皮脂が侵入しにくいオールノット連装にする!

真珠のジュエリーは、真珠に穴を開けて、製品にするものがほとんど。
例えば、↑の写真のような連装された真珠には2か所の穴があけられ、糸が通されています。
この穴から、汗や皮脂が入りやすい状態になっています。
皮脂や汗と言った、真珠のタンパク質を痛めてしまう力を、なるべく防ぎ、侵入させないことが最初のポイントになります。

ベーネ銀座サロンでは、ほとんどの真珠のネックレスは、糸で<オールノット>という仕様を用い、
真珠の穴を珠結びで1つ1つ塞ぐ方法で連装しています。
多くの真珠の連装は、ワイヤー1本で真珠を数珠つなぎにするものがほとんどです。
ワイヤーは、糸に比べ、強度はありますが 、真珠同士が擦れてしまい、表面に傷がつきやすく、
一旦、ワイヤーが切れてしまうと、 バラバラに飛び散ってしまいます。

けれど、オールノット連装にすると、
①真珠同士が擦れてしまわない。
②真珠の穴から皮脂、汗の侵入を防ぐ。
③糸が切れてしまっても、真珠が飛び散らない。
④常に美しい真珠の輝きを正面に向いたままにできる。
【真珠のオールノット連装】は、実に真珠を常に安心して身につける大切なカギを握っているのです。

真珠のお手入れで、最も大切なのは、軽く拭く、ではなく、しっかりと揉みこむように拭く

真珠は傷つきやすくデリケートな品質と思われていて、真珠を拭くとき、柔らかい布で優しく汚れを取る、といった情報も多く見かけます。
真珠の表面は炭酸カルシウムと真珠コンキオリンというタンパク質で出来た結晶が積み重なり、それらが一枚一枚が重なり合った年輪のような物質です。
つまり薄い鎧を沢山着ているようなものだとお考え下さい。
一日の終わり、真珠を身につけた後、最後に、乾いた木綿の布、鹿皮で、揉みこむように、1粒を2度ほどしっかりと拭くことがポイントです。

濡れた布で拭くと、真珠表面の水分が蒸発するときに、真珠層の中の水分を伴って蒸発します。
【乾いた布】を使う理由はこれです。
特に首の後ろ側、クラスプが付いている場所あたりが、1番汚れます。
この部分は特に念入りに拭きあげてください。

真珠は海の中からと採れるので、水に強いと考え、水道水で洗うからもいらっしゃいます。
これはタブー!
水道水で洗ったり、消毒効果を持ったおしぼりなどで拭くと、
その中に含まれるタンパク質、カルシウムを損傷させる<塩素>が真珠層にダメージを与えます。
乾いた木綿の布、または鹿皮(セーム皮)で丁寧に拭くことがポイントです。

お手元に大切な真珠のネックレスがありましたら、まず、どのような方法で連装されているか確かめてください。
この機会にオールノット連装をおすすめいたします。
もちろん、ベーネでも承ります。

是非、真珠を、年間通して、季節に関係なく身につけて、エレガントな日常をお過ごしください!
(ベーネ銀座サロンオーナー 内藤千恵)

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